職員ブログ

→58期生卒業式

 長野県佐久市臼田の佐久総合病院看護専門学校の第58期生卒業式が、3月6日に同学校校舎の教室にて挙行された。例年であれば併設の体育館にて行われるが、今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、国の方針や他校の動向を踏まえての縮小開催となり、当日は卒業生62名と伊澤敏学校長、学校職員、JA長野厚生連本所役員を含む関係者らのみが参加、在校生は送辞を送る2年生1名を除き参加を自粛、保護者らや来賓も同様に自粛を迫られることとなった。また、卒業生は白衣とナースキャップを着ける慣例だがこの日はスーツ姿での出席となり、卒業生らを含む参加者全員がマスクを着用した。

  卒業証書授与を受けた卒業生らに向けて伊澤敏学校長からはなむけの言葉が送られた。今の佐久総合病院を作り上げた故若月俊一名誉総長が34歳の時に医師として同病院に赴任し、生涯を佐久の地で過ごしたことや看護専門学校を創設したことに触れ、若月医師が第二次世界大戦において自ら経験した戦争体験を踏まえて「二度と戦争を起こしてはいけない」という強い思いを抱いていたこと、また、二度と起こさないためには「庶民・農民の生活レベルを引き上げなければならない」と主張し運動したことなどが語られ、そうした中で創設された看護専門学校への願いなどが語られた。また、今回の感染症を例に挙げ、刻々と変わる状況に対し医療スタッフとして冷静に振る舞い、自らの力で根拠のある情報を収集し、質のいい情報を吟味し行動を決め、果たすべき役割を果たしていくことの重要性が語られ、それぞれが配属先の病院で看護師として活躍することが期待された。 

 JA長野厚生連の社浦康三理事長からは、今の重要な時期にそれぞれが医療の現場に向かい旅立って行くことの意義深さ、県民のいのちと健康の最後の砦としての厚生連の責務などに触れられ、これまで地域住民・農民のニーズに一つひとつ応えようと積み上げてきたことが現在の厚生連への発展につながったことなどが語られ、同じく激励の言葉が送られた。

  2年生の小林加奈さんから送られた送辞に対し、長野市出身の卒業生で4月から長野松代総合病院に配属となる小山華澄さんから答辞が述べられた。3年間の在学中の勉強や実習、それらに伴う緊張や困難、また仲間との励まし合いの思い出などが振り返られ、同期や学校職員、後輩たちに向けて感謝や励ましの言葉が送られるとともに、「今後は地域の皆さまのお役に立てるような看護師になりたい」と抱負が語られた。

  また、毎年贈呈される卒業生からの記念品として、昨年57期生から寄贈され玄関先に設置されていたナイチンゲール像に対し、ナイチンゲールの言葉が刻まれた収納ケースが送られた。完成した像は、第57期-58期卒業生記念品として看護専門学校正面玄関を入ったホールに構えている。 式終了後は学校玄関前の卒業式の看板を背に卒業生らが記念撮影などを行い、小さいながらも挙行された卒業式に対し仲間たちと喜びを分かち合う姿が見られた。

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